禁煙もさせた固い絆どこへ

清原容疑者 長渕剛と絶縁「人それぞれ」禁煙もさせた固い絆どこへ ― スポニチ Sponichi Annex 野球

中学時代からの長渕ファン。打撃練習時も、ドライブの時も長渕の歌を聴いた。好んだのは「HOLD YOUR LAST CHANCE」(84年)。♪傷つき打ちのめされても はいあがる力が欲しい 人は皆弱虫を背負って生きている――。メンタル面の弱さを持った大スターの心に響いた。「長渕さんの曲には勇気づけられる。未来が、将来が湧き出てくるというか、力がある」。男として長渕に心酔し、外見も近づこうとした。

 直接の交流は99年。ケガに苦しむ清原容疑者に自身のファンだと知った長渕が激励の書を送った。「まだ人生の9回裏じゃねえ」。清原容疑者は自宅に飾り、心の支えにした。2000年に初対面し意気投合すると、兄弟ともいえる関係を築いた。最初に引退の決意を伝えたのも長渕だ。

 長渕も「世の中に欠落している“男と男の友情”とか“絆”というか、それを彼に感じる」と話し、清原容疑者を可愛がった。初めて公演のステージに上げた有名人も清原容疑者。「野球を本気でやるならタバコを吸ってたらおかしいだろ」と一喝し、禁煙させたこともある。何があったかは不明だが、固い絆で結ばれていた2人がたもとを分かったことは衝撃だ。